2019.1.10 災害時に増える誤嚥性肺炎
新年あけましておめでとうございます。
今年もスタッフ一同、地域のみなさまのお口の健康に貢献できるようがんばっていきたいと思います!
そしてみなさまにとって素晴らしい年になりますようにお祈り申し上げます。
本年もきらら歯科をよろしくお願いいたします。☆彡
今回は、災害後に増える誤嚥性肺炎についてお話します。
誤嚥はのどの筋力や反射機能が低下し、食べ物や唾液が過って気管に入ることです。
そのため、口の細菌が肺に入って増殖し、炎症を起こすのが誤嚥性肺炎です。
災害時にこの肺炎が増える主な要因は、
①口の中の細菌が増える
②抵抗力が低下する
③飲み込む機能が低下することです。
断水によって歯磨きができなければ、口内環境はみるみる悪化し、入れ歯を何日も口の中に入れたままという方も多く、口の中の細菌が爆発的に増えてしまいます。
災害のストレス、集団生活による睡眠不足や疲労の上に栄養不足が重なると、抵抗力はたちまち低下し肺炎のリスクもグンと高まってしまいます。
元々、加齢によってあごや顔の筋力も唾液量も徐々に低下するため、高齢者の飲み込む機能は弱まり、誤嚥も増える傾向にあります。避難所で食事を食べやすく工夫するのは難しいので、日頃から噛む力、飲み込む機能を衰えさせないことも、災害を生き抜く力になります。
日頃から口腔ケアに気を配り、防災リュックには歯磨きグッズや長期的保存が可能な液体歯磨きやウェットティッシュなどを入れておきましょう。