2021.12.5 歯科医院でのレントゲン撮影は、体に悪い影響はないの?
今年も残すところあと一か月となりました。気温も一段と寒くなりましたので、体調管理に気をつけてくださいね。
今回は歯科医院でのレントゲン撮影は、体に悪い影響はないのかどうかについてご紹介します。
レントゲン撮影装置の機種や撮影する部位にもよりますが、歯科医院で撮影するレントゲン写真の放射線量は、大きいレントゲン写真(パノラマ)は0.03mSv(ミリシーベルト)、小さいレントゲン写真(デンタル)は0.01mSv(ミリシーベルト)です。
これは、集団検診で撮影する胸のレントゲン写真1枚(約0.1mSv)や自然界から1年間に受ける放射線(約1.5mSv)と比較すると歯科医院で撮影するレントゲン写真の安全性は高いといえます。
また200mSv(ミリシーベルト)より低い線量では病気の発現は確認されていません。
このことから、歯科医院で撮影するレントゲン撮影の安全性は高いといえます。
さらに、レントゲン写真撮影の時に用いるエプロンには鉛が入っていて、放射線を通さない効果があります。エプロンを使用することにより、肺、胃、腸、精巣、卵巣など放射線に敏感な部分の被爆量をほとんどゼロにすることができます。また、レントゲン室のドアや壁の中にも鉛が入っていて、外部に放射線がもれないように工夫されています。