2021.10.6 歯周病と体の仕組み
朝晩、肌寒くなってきましたね。季節の変わり目なので体調を崩さないようお気を付けください。
さて今回は歯周病と体の関係についてです。
歯周病とは、歯と歯ぐきの隙間の歯周ポケットに歯周病菌が溜まり、歯ぐきの内部で炎症が起こる細菌感染症です。
中高年からの病気と思われがちですが、厚生労働省の調査では、15歳以上の3人に1人が歯ぐきから出血するほどの歯周病を患っていると報告されています。
しかも、症状が進行すると歯周組織に炎症が広がり、歯を支える歯槽骨が溶けてしまうこともあります。
歯周病は、歯やお口だけではなく、全身の病気と関連していると、多くの研究結果が発表されています。
例えば、歯周病のもととなる細菌の中には、「プロテアーゼ」と呼ばれる酵素を出して口中の粘膜細胞を破壊するためウイルスの侵入を助ける特性を持っています。
また、お口の機能が弱くなっていると、食べ物が食道ではなく、気管に入ってう「誤嚥」が起こり、一緒に入った歯周病菌によって肺炎が引き起こされてしまうこともあります。
お口の中を清潔にすると同時に、噛む、飲み込む機能を高めることも大切です。